当番世話人挨拶
第15回関東アブレーションフロンティアの当番世話人を拝命しました、慶應義塾大学医学部循環器内科の髙月誠司です。
関東アブレーションフロンティアは、1993年に関東アブレーションセミナーとして、当時の土浦協同病院の家坂義人先生と埼玉医科大学心臓内科の松本万夫先生が中心となり開始され、現在まで30年以上の長い歴史を持つ研究会です。伝統ある本会の当番世話人にご指名頂き、身に余る光栄です。
さて、時代のうつろいに伴って、昨今不整脈の研究会は減少しております。一方で日本不整脈心電学会や関連のアブレーション大会やデバイス大会などの参加者数は増加しております。近年の高度な機能を有する3次元マッピングシステムや新規治療法であるパルスフィールドアブレーションなど、不整脈医や関連のMPは常に知識や技術をアップデートする必要に迫られています。
また3次元マッピングを用いても回路の全容が明らかにならないような頻拍や不整脈は未だに多く、心内心電図の所見から、機序や回路を想像しながら、次のEPを行うことが大事です。臨床の現場は待ったなしで、すぐに次に何をすべきかという決断が迫られ、その瞬発力が求められます。
本会は一例一例を真剣に検討し、ざっくばらんな質疑の中で熱く議論が交わされるのが特徴です。ときには鉄砲玉のような質問や指摘が飛んでくることもあると思います。その場で議論することがEPの実力を鍛えることに直接繋がりますし、重要な気づきや次の研究テーマにつながることもあると思います。このような真剣な議論ができる研究会というのは稀有になって参りました。
本会はそういった意味で大変貴重な研究会であり、参加者にとって非常に有意義な会であることは論を待ちません。第15回の関東アブレーションフロンティアもそのような伝統に則った実りのある会にしたいと考えています。
なお、一演題に割り当てられる時間を十分に確保するため、昨年同様、本年も演題数を適切に調整する方針とし、一定数に達した段階で募集を締め切る場合がございます。
演題募集が開始されましたら、できる限り早めのご投稿にご協力賜れますと幸いです。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
第15回関東アブレーションフロンティア
当番世話人 髙月 誠司
(慶應義塾大学医学部循環器内科)