第73回日本不整脈心電学会学術大会

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会長挨拶

髙橋 尚彦
大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座
髙橋 尚彦

第73回日本不整脈心電学会学術大会(JHRS2027)の会長を務めます、大分大学の髙橋尚彦でございます。本大会は、長年の友人であり、わが国でも数少ない不整脈外科医の一人である今井克彦先生との共同会長体制で開催いたします。

私は1988年に大分医科大学を卒業し、循環器学、心電学、そして不整脈学の道を歩んでまいりました。この分野が遂げてきた目覚ましい進歩を目の当たりにしてきました。例えば、心房細動の発症機序は長らく不明でしたが、肺静脈が重要な起源となることが明らかとなり、心房細動に対するカテーテルアブレーションが始まりました。その後、テクノロジーは飛躍的な進歩を遂げ、現在では有効性、安全性ともに高い治療法として確立されています。

本大会では、今井先生と共に大会長を務めることで、内科医と外科医それぞれの視点を融合させ、不整脈診療をより広い視野から議論できる場を目指します。さらに、臨床のみならず、基礎研究、メディカルプロフェッショナルの領域にも力を入れ、充実したプログラムを作りたいと考えています。

大分は、房室結節をはじめとする心臓刺激伝導系の発見で知られる田原淳博士の生誕の地であり、伝統的に心電学研究が盛んな土地でもあります。これまで、多くの先達が心電学・不整脈学の発展に貢献され、伊東盛夫先生、有田眞先生、犀川哲典先生が、関連する学術集会を主催してこられました。近年では、2023年に小野克重先生が池田隆徳先生とともに第69回JHRS学術大会を札幌で開催され、私自身も2024年に心電学関連春季大会を大分で開催する機会をいただきました。このような大分の心電学の伝統を受け継ぎ、今回のJHRS学術大会につなげられることを大変光栄に思っています。

豊かな自然と歴史、そして異国情緒あふれる北の大地・函館で、全国からお越しになる皆さまとお会いできますことを、今井先生とともに心より楽しみにしております。

今井 克彦
NHO呉医療センター心臓血管外科
今井 克彦

第73回日本不整脈心電学会学術大会の開催に際し、ご挨拶を申し上げます。

不整脈学と心電学は歩みを止めることなく、日々新たな知見と技術が息吹を上げる躍進の領域です。近年のITやAIをはじめとするテクノロジーの発展も相まって、既存の概念を覆す画期的な発見や革新的な治療法が次々と誕生しています。この記念すべき大会を、学問の場で出会い、尊敬を寄せる髙橋尚彦先生と共に開催できますことは大きな慶びです。支えてくださる関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

本大会では、国内外の第一線で活躍する研究者や臨床医が一堂に会し、最先端の成果や技術革新について、シンポジウムやパネルディスカッションで熱意溢れる議論を交わします。また、特に関心の高いテーマに迫る症例ディスカッションに加え、基礎と臨床を深めるハンズオンセミナーなど、参加される皆様に確かな手応えと充実感を持ち帰っていただけるよう、趣向を凝らしたプログラムをご用意いたします。

本学会はかねてより多様性を重んじ、共に歩んできた歴史があります。内科、外科、小児科、基礎医学の枠を超えた医師たち、そして臨床工学技士、臨床検査技師、看護師、診療放射線技師、CDRといった多種多様なプロフェッショナルが手を携えて治療に挑んでいます。この多面的で重厚な医療を未来へつなぐため、次代を担うメディカルスタッフへのトレーニングや、若手医師の探求心を刺激する教育セッションにも力を注いでまいります。

今回は、私たち二人は初夏の函館を開催の地として選びました。作成したポスターにも描かれております通り、函館は美しい夜景をはじめとする豊かな情景、朝市を彩る北の大地の恵みなど、五感を満たす魅力にあふれた街です。未来を大いに語らい、切磋琢磨し、合間には当地の恵みに心を癒やされて一息ついていただければ幸いです。

さあ、皆様。豊かな北の大地、函館でお会いしましょう。